2020年3月24日

爲近愼司の「僕らの世界」①

投稿者:爲近 慎司

この世界はなぜ存在するのだろう。

あなたはその理由を御存じだろうか?

この世の成り立ちはどうなってるのか?

自分はどうして生まれてきたのだろうか?

そのような疑問を抱いたことは一度ならずあるかもしれない。

確かにこの世界、この宇宙は存在する。それゆえにぼくたちがいる。

 

では、この世界とは何か?

単にこの地で暮らしているだけではそれほどの実感はないが、ぼくたちはいま宇宙の中で生きている。天空を見上げれば、太陽や月があたり前のようにそこにあるけれども、夜空に散りばめられた幾多の煌めきの中に、ひときわ濃く美しい光の粒の集まりが天の川銀河であり、ぼくたちが属する太陽系はそれに含まれ、太陽から三番目の軌道にある青い惑星が、類い稀な生命の星“地球”なのである。

普段、全く気にしないことかもしれないが、そこにはぼくたち人類を始めとする多種多様な生命がいて、それはまたとてもかけがえのない存在であることも、さらにこの地球、そしてこの宇宙とも、時間を共にしていることもまた確かなのである。

水や大気、適度な気温・・・、地球には生命が存在し、生きていくための条件がそろっていた。まるで生命にとって約束された星のようでもあった。

地球には広大な海と湖、大小の河川、聳え立つ山々、緑の大地、そして深く青い空があり、それらが織りなす大自然の営みがあった。荒れ狂うほど厳しく切ない過酷な環境が続くこともあったが、一方で眼を奪い、心を揺さぶるほど美しく、穏やかで豊かな情景が長い年月にわたって繰り広げられた。悠久の時を刻みながら、生命は躍動し、跋扈し、凌ぎ合い、隆盛を極め、また衰退消滅していった。それは膨大な数の生命たちの記憶であり、気の遠くなるほどの時の流れだった。

生命を含めすべてのもの姿を変え、すべてのものを進化させ、また新しく創造していったのだ。

この地球こそぼくたちの大切な故郷であるにちがいなく、また唯一の居場所なのである。

良きことも悪しきこともこの地で起こり、全ての生き物の生き死にも、そしてぼくたちの先祖から全ての子孫に至るまでのあらゆる存在も、おそらくこの母なる地球を離れては有り得ないだろう。

太陽と月、地軸の傾き、北極と南極、地殻の変動、そして火山・・・それらは人類の生活と活動に多大なる影響を与えてきた。

太陽はエネルギーそのものであり、ある意味“神”のような存在であった。月は地球の回転軸の安定をもたらした。そして何よりこの地球そのものが生きている。地殻変動と火山活動はその証拠に違いない。

計り知れないほどの熱量が地底深くの内部にたくわえられ、マントルは刻々と地殻を動かし、それによる歪みは地震の起点となった。また巨大な圧力のため熱せられた高温のマントルが岩石を溶解し、マグマと化して上衝し、地表を突き破る・・・火山の噴火である。いうまでもなく、これらすべての影響を受け、大気や気象、潮流は変化し、豊かな植生、豊穣の海が生まれたのである。

類いまれな唯一無二の星であり、かけがえのない故郷である、この美しき緑の“地球”。

しかしこの星の本当のすごさは、それだけではない。

《2へつづく》

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